地球温暖化
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地球が風邪を引いている!?
今年も、いままでにない大きな台風が上陸して、土砂崩れや洪水が発生して大きな被害が出ているよね。
うん、夏もどんどん暑くなっているよね。夜暑すぎて、エアコンつけないと眠れない。
それに、日本でこれまで見かけなかった、もっと暖かい地域に住んでいる「蚊」や「アリ」が日本で発見されたりしているしね。
どうしてなんだろう?
よく気がついたね。これらは地球温暖化が主な原因と言われているよ。
地球温暖化って何ですか?
地球温暖化は、地球の温度(気温)がどんどん上がっていく現象だよ。
そうだね、地球が風邪を引いて、熱を出しているような状況かな。
地球が熱を出しているんですか?どれくらい?
人間の身体に例えて考えてみると、平熱の36℃から2度上がった38℃くらいになっているんだ。
みんなが風邪を引いた時のことを考えてごらん。38℃ってけっこうしんどいよね。
地球の温度が上がってきたことで、私たちの身の回りでいろんなことが起こっているんだよ。
地球は風邪を引いているんだね・・・
地球温暖化のメカニズム 和歌山県の温暖化の状況は? 地球温暖化が進むと、どうなる? 地球を守るために、私たちにできること
~地球温暖化のメカニズム~
地球温暖化ってどうしてなるの。昔からあることなの。
温室効果ガスについて考えてみよう。
実は、温室効果ガスは、地球を一定の暖かさに保つために必要なものなんだ。
地球は太陽の光によって温められ、私たちは生活出来るんだけど、これには温室効果ガスが不可欠なんだ。
もし、温室効果ガスがなかったら、地球上は冷えきってしまい、生物は生きていけなくなるんだよ。
温室効果ガスが増えたのはなぜ?
温室効果ガスのほとんどは二酸化炭素(CO2)なんだけど、この二酸化炭素は石油、石炭、天然ガスなどが燃えることで発生するんだ。
私たちは、家で電気やガスを使うよね。その結果、地球上の二酸化炭素がどんどん増えてきたんだよ。
私たちが便利な生活を求めて、自動車や家電製品などを使った結果、地球温暖化を進めているんだ。
~和歌山県の温暖化の状況は~
和歌山県でも温暖化は進んでいるの?
そうだよ、和歌山地方気象台によると、和歌山県もどんどん暑くなってきているよ。
ここ百年で、和歌山市で1.6℃、潮岬で1.2℃、平均気温が上昇しているよ。
和歌山の気温は今後も上がり続け、今世紀末には、2.7~3.0℃上昇すると予測されているんだよ。
和歌山の平均気温は、現在16.7℃だから、このまま温暖化が進むと、和歌山の平均気温は20℃を超えてしまうかもしれないね。
年平均気温の経年変化(折れ線(黒)は各年の値、折れ線(青)は5年移動平均、直線(赤)は長期変化傾向を示す。)
~これ以上地球温暖化が進むとどうなる?~
じゃあ、これ以上地球温暖化が進んだらどうなるの?
私たちの暮らしにも、世界中の自然にもさまざまな影響が出てくることになるね。
実際、すでに身の回りで地球温暖化の影響はすでに現れているよ。
氷河がとけて、小さい島が沈んでしまう。
気温が上がると、南極の氷や氷河がどんどん溶けて、海面が上昇します。
作物の収穫量が減る
温度が上がると、その地域で育てている作物の生育に適した環境でなくなったり、大雨や干ばつが増加し、農業被害が増えます。
砂漠が増える
雨が少ない地域が増えて、植物が育たなくなります。
【和歌山】
みかんなどの果物の生育に影響が出る
気温が高くなると、植物は育ちやすい環境でなくなってしまいます。
ミカンの浮皮症(広島県立総合技術研究所農業技術センター提供)
熱中症が増える
猛暑の日が増え、熱中症などが増えます。
海水浴ができなくなる
海面が上昇することで、砂浜の大部分が失われます。
大雨や台風などの災害が増える・雨が降らない日が続く
雨が一度にたくさん降ったり、雨が全く降らない日が続いたり、気象が極端になります。
サンゴのきれいな海が見られなくなる
温暖化により水温が上がると、サンゴが白化して死んでしまいます。
また、温暖化が進むと、南のもっと暖かいところで住んでいた生き物が和歌山でも生息でき、和歌山にいなかった生き物が増えます。
サンゴの白化
(阿嘉島臨海研究所提供)
大変だね。じゃあ、私たちはどうすればいいの?
地球を守るために、私たちにできること
自分でできること
- 照明、テレビやパソコンを見ない時、使わない時は消そう。
- 冷蔵庫の開け閉めは短い時間で。
- 家電をしばらく使わない時は、コンセントを抜こう。
- 食べ残しをしない。
- エアコンを上手に使ってみよう。
- たとえば…
- カーテンを閉める。
- 扇風機を合わせて使う。
家族みんなでできること
- 夏は、グリーンカーテンをつくって、日差しを防ごう。
- エアコンの室外機の回りに物を置かない。
- エアコンを使うときは、みんなで一つの部屋に集まる。
- お風呂は冷めないうちに間隔をあけずに入る。
- ごみの少ない詰め替え商品を選ぶ。
- 近くのおでかけは、車ではなく徒歩や自転車を。
おうちの人はできているかな?
- 地元でつくられた食材を選ぶ。
- 車に乗る時は、エコドライブをする。
- エコバッグを持ち歩き、レジぶくろを断る。
もっと詳しく知りたいときは・・・
- こども環境白書(環境省)
- 脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動~デコ活~(環境省)
- 和歌山県の気候変動(和歌山地方気象台)